富士見町だより vol.111
2024/05/01
今日の富士見町は朝から雨が降っており、夜まで降り続きそうです。
ゴールデンウィーク期間中は、当別荘でも毎日予約が入っており、昨日までは天気もよかったためバーベキューなど外で楽しまれている光景がみられ「観光の季節になったな~」と感じました。今年の夏も多くの方に富士見町にお越し頂けたら嬉しいです。
さて本日は、先日新聞やニュースでも話題となった「消滅可能性自治体」についてお話したいと思います。
信濃毎日新聞にも4月25日付けで、県内各自治体の2050年将来人口と若年女性人口についての記事が掲載されました。富士見町は、消滅可能性自治体には入っていませんでしたが、それでも将来人口は10,500人まで下がる予想となっています。これは富士見町に限ったことではなく、1村を除いてすべての自治体で人口が減る予想となっています。現在においても人口が増えている自治体は、南箕輪村と原村くらいしかなく、2050年も人口が維持できているのはこのうち南箕輪村だけとなります。富士見町も転入増が続いていますが、居住可能な不動産の供給が少なく頭打ちになってることもあり、自然減(出生より死者が多い)までを補うまでには至っていません。
先日、町の移住政策を担当する方とお話する機会があったのですが、空き家は多くても所有者が売却や賃貸へ出す意識が低いため、なかなか不動産市場には出て来ず、移住希望者が多くても案内できる物件がないことが実情のようです。それならば、担当者の方々が空き家所有者に直接アプローチし、売却や賃貸への活用を提案すればいいのではないか、と提案したのですが、行政としてそのようなことを促すのはいかがなものか・・・という返答でした。それでも何かやらなければ・・・とついつい考えてしまいます。
もし町内で不動産を探される場合は、やはり不動産会社に積極的にアプローチするか自ら動くしか現状を打破する方法はありません。最近は茅野市内の業者も富士見町内の物件を扱っていることも散見されるので、町内+茅野・諏訪市内の業者にも声掛けしてみましょう。あと、気になる空き家を見つけた場合は、謄本をとって所有者を調べ、自ら動くのも手です。ネットでも登録すれば簡単に謄本は取れます。私も別に賃貸業を営んでいますが、物件を買い進めていた当時はよくネットで謄本を取得していました。謄本を取得すれば、所有者とその住所がわかりますので、お手紙を書いたり、町内であれば直接伺ってお話することも可能となります。実際にそうされている方も、町担当者曰くいらっしゃるようです。但し、所有者も不動産にはいろいろな思い入れもあるので、充分な配慮が必要であることは言うまでもありません。
ネット社会となりましたが、不動産売買は大きい買い物となります。私の経験上、足しげく通い、不動産会社との信頼関係構築、場合によっては所有者との関係構築はとても大切です。何より「町に住みたい」という熱意を相手に伝えることが重要だと思います。そのためには、行動あるのみです。
私も微力ながら、町の人口維持のために何かできることはないかと、最近いろいろと思案しています。
※信濃毎日新聞4月25日記事