富士見町だより vol.102
2023/12/24
この週末は、全国的に寒波が厳しく大雪となりましたが、富士見町では気温こそ早朝にマイナス10度、日中で 0度ほどまで落ちましたが、雪は時々山から飛んでくる程度で積もることはありませんでした。甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳連峰はしっかりと雪に覆われており、完全に雪山と化しています。
さて今回は、週末寒波の真っただ中、冬季登山に行ってきたので、ご紹介します。
22日金曜日に八ヶ岳連峰の一つである蓼科山に日帰りで行ってきました。蓼科山登山口(スズラン峠、標高1,720m)から蓼科山山頂(標高2,530m)を往復するコースです。標準的なコースタイムは登り3時間、下り2時間の計5時間。
当日、登山口の天気は曇り、気温マイナス9度。平日にも関わらず10人ほどの登山者がいて、その半数は海外旅行者でした。道路に積雪はなく駐車場に多少雪がある程度なのでアクセスは全く問題ありません。
8:25に歩き始め1,900mあたりから積雪が多くなり始め、2,000mにてチェーンスパイクを装着。アイゼン、ピッケルは持っていきましたが使用せずに済みました。危険個所はなく、雪山初心者用としてはいいコースだと思います。山頂付近は風もあり気温もマイナス17度だったので、それなりの雪山の洗礼を受けましたが、バラクラバ含め防寒対策をしっかりしていれば問題ありません。逆に私は着すぎた部分があり、汗をかかないよう調節するのに手間をかけてしまったのが最大の課題点でした。ゴーグル、サングラスも一度曇ってしまうとすぐに凍ってしまうため、山頂の極寒地ではほぼ使いものになりませんでした。まだ冬山を始めたばかりなので課題が多いです。実験で水を1Lほど持っていきましたが半分ほど凍り、コロッケパンもコロッケがパサパサ(少し凍ってる?)になっていて微妙な感じでしたが、アップルパイは逆に大丈夫でした。糖分の関係でしょうか。あとは休憩をとるタイミングが難しかったです。雪が常にあり寒いので結局ほぼ取らずに終わった感じです。それでも水分を取らないと怖いので、1時間毎には魔法瓶のお湯と行動食のカントリーマアムと羊羹をとり、山頂手前でコロッケパンを急いで食べたくらいでしょうか。11:30に登頂し、13:30に下山しましたが、既に腹ペコでした。終始天候が晴れることはなく、展望もほぼなかったため楽しいとは思えず修行のような結果でしたが、いい経験にはなりました。まだまだ冬山の良さを理解するには時間がかかりそうです。
※蓼科山2,300m付近からの景色