そこで、昨日入笠山に登山に行ってきましたので少しご紹介させて頂きます。思った以上にいい場所がありました。

入笠山へは、多くの方が富士見パノラマリゾートのロープウェイで1780ｍまであがってから歩き始めるのですが、今回は入笠山登山口（沢入）から歩き始めました。山頂までは約1時間半ほどですが、さほど急な斜面でもなく歩きやすいコースです。山頂では朝早かったため誰もおらず、青空に映える北アルプス、中央アルプス、南アルプスそして八ヶ岳連峰までの360度の眺望を独占することができました。

入笠山山頂は、誰もがお勧めする絶景ポイントです。そしてその道中にある入笠湿原も多くの方が訪れます。ですが、今回お勧めしたい場所は、「大河原湿原」と「テイ沢」です。

大河原湿原は、入笠山の南に位置し、山頂からは徒歩で30分ほどの場所にあります。平らであちらこちらに小川が流れていて湿原らしく、歩きやすいのもGooｄな点です。広さも入笠湿原の倍以上はありますが、人が少なくゆっくりと自然を感じて頂けるのではないかと思います。

テイ沢は、大河原湿原から流れ出る川で、小さな渓谷感があるハイキングコースです。何回も渡河するのですが、木製橋も新しく掛けられていて、ちょっとした渓流沿い歩きを楽しめます。湧き水もいたるところから湧いているのでそれも楽しみです。ここも訪れる人は少ないので、ゆっくりと渓流美を楽しむことができます。ただ、多少岩がゴツゴツしている箇所や道が狭い場所もあるので、注意は必要です。

今回私は、入笠山登頂後、マナスル山荘（今年から名称変更して「ヒュッテ入笠」になりました）まで戻り、入笠牧場内を通る林道を歩いてテイ沢下流部入口まで歩き、そこからテイ沢～大河原湿原へと歩きました。入笠牧場も景色がよく林間の道も雰囲気がありお勧めのコースです。テイ沢の湧き水で水を汲み、大河原湿原で昼食をとるのがベストではないでしょうか。

各ポイント間の所用時間はおおよそ以下の通りです。

山頂駅 → 30分・マナスル山荘 → 50分・テイ沢下流部入り口 → 50分・大河原湿原下部入り口 → 15分・大川湿原上部入口 → 70分・ロープウェイ山頂駅

休憩や昼食時間を含めると、だいたい5時間位の時間があれば回って帰ってこれると思います。

昨日はまだ色鮮やかとまではいきませんでしたが、新緑や花々が咲き始めるこれからの季節は、さぞかし美しい景色を見せてくれるものと思います。時間があれば訪れてみてください。しかし距離は歩くので、最低でも運動靴とリュックサク、十分な水分と食料は持参してください。

※入笠山山頂から見る中央アルプス（右側の雪をかぶる御嶽山と中央アルプス）